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COPDに関する統計資料
日本におけるCOPD死亡者数
厚生労働省の統計によると2009年のCOPDによる死亡者数(2010年6月時点概数)は15,339人で、年々増加傾向にあります。COPDは20年以上の喫煙歴を経て発症する病気です。日本でも20年前の喫煙率上昇の影響がCOPDの死亡率を高めていると考えられます。いまだ喫煙率が高く、喫煙開始年齢が若年化している日本では、今後さらに患者数が増加することが懸念されています。
これまで、男性の喫煙率が高かったため死亡数も男性の方が多いですが、最近では女性の喫煙率も高くなりつつあるので、今後は女性の死亡率が増加すると考えられます。また、女性の方がCOPD発症リスクが高いという報告も発表されています。
参考:http://www.mhlw.go.jp/toukei/index.html
日本におけるCOPD死亡者数(1996-2009年)

(出典:厚生労働省 人口動態統計 ※2009年は2010年6月時点概数)
日本におけるCOPDの死亡順位
厚生労働省の統計によると2009年のCOPDによる死亡順位は全体で10位となっています(2010年6月時点概数)。性別にみると男性の方が高く、2009年は7位でした。
今後の見通しとして、COPDの死亡順位は確実に上がると予想されており、その理由として以下のことが考えられます。
- 心疾患や感染症などの他の原因による死亡の減少に伴ってCOPDは順位を上げていく。
- 現在、心不全、肺炎で死亡したとされている人の中にCOPD死が含まれると考えられるため、COPD診断率の向上によりCOPD死はランキングがさらに上がる。
参考:http://www.mhlw.go.jp/toukei/index.html
| 順位 | 全体 | 男性 | 女性 |
|---|---|---|---|
| 1位 |
悪性新生物 |
悪性新生物 |
悪性新生物 |
| 2位 | 心疾患 (180,602人) |
心疾患 (85,443人) |
心疾患 (95,159人) |
| 3位 | 脳血管疾患 (122,274人) |
肺炎 (59,841人) |
脳血管疾患 (63,031人) |
| 4位 | 肺炎 (111,922人) |
脳血管疾患 (59,243人) |
肺炎 (52,081人) |
| 5位 | 老衰 (38,649人) |
不慮の事故 (22,502人) |
老衰 (29,356人) |
| 6位 | 不慮の事故 (37,583人) |
自殺 (22,158人) |
不慮の事故 (15,081人) |
| 7位 | 自殺 (30,649人) |
COPD (11,928人) |
腎不全 (12,018人) |
| 8位 | 腎不全 (22,724人) |
腎不全 (10,706人) |
自殺 (8,491人) |
| 9位 | 肝疾患 (15,937人) |
肝疾患 (10,440人) |
糖尿病 (6,576人) |
| 10位 |
COPD |
老衰 |
大動脈瘤及び解離 |
(出典:厚生労働省 人口動態統計 2009年 ※2010年6月時点概数)
COPD有病率(NICEスタディ)
順天堂大学医学部の福地氏らによる大規模な疫学調査研究NICEスタディ(2001年発表)の結果、日本人の40歳以上のCOPD有病率は8.6%、患者数は530万人と推定されました。しかし、2008年の厚生労働省患者調査によると、病院でCOPDと診断された患者数は約17万3千人です。つまり、COPDであるのに受診していない人は500万人以上いると推定されます。多くの人々が、COPDであることに気づいていない、または正しく診断されていないことになります。また、日本人のCOPD有病率は、喫煙者と喫煙経験のある人の方が非喫煙者よりも高く、高齢者になるほど高くなる傾向があることがわかりました。
日本におけるCOPD有病率


(出典:福地ら、NICE Study. 2001年)
