COPD認知度把握調査結果
GOLD日本委員会によるCOPD認知度把握調査の実施
GOLD日本委員会では、2009年より12回にわたって、インターネットによるCOPD認知度把握調査を実施してきました。以下のとおり、その概要と結果をご紹介いたします。
調査の概要
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1次調査 |
2次調査 |
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方法 |
インターネット調査 |
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調査期間 |
【第1回】2009.7.23 |
【第1回】2009.7.27 |
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調査対象 |
性(男・女)、年代(20代・30代・40代・50代・60歳以上)別に1,000人ずつを均等ランダム抽出した10,000人 |
予備調査でCOPDが「どんな病気かよく知っている」と回答した人の中から性(男・女)、年代(20代・30代・40代・50代・60歳以上)別に11人ずつを均等ランダム抽出した110人 |
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調査内容 |
Q1. あなたはCOPD(シー・オー・ピー・ディー)という病気を知っていますか? Q2.以下の中で、聞いたことがある病気をお選びください。 (慢性閉塞性肺疾患、肺気腫、慢性気管支炎) Q3. あなたは「肺年齢」の検査について知っていますか? |
Q1. あなたは喫煙したことがありますか? Q2. COPD(シー・オー・ピー・ディー)という病気について知ったのはいつですか? Q3. どのような経路でCOPDについて知りましたか? Q4. COPDの原因の90%以上は喫煙であることを知っていますか? Q5. 喫煙経験のある40歳以上の8人に1人は、COPDの可能性があることを知っていますか? Q6. COPDの主な症状は慢性的な咳と痰(たん)、息切れであることを知っていますか? |
COPD認知度とその推移(1次調査 Q1)
2019年12月に実施した調査で、「あなたはCOPD(シー・オー・ピー・ディー)という病気を知っていますか?」という質問に対して「どんな病気かよく知っている」「名前は聞いたことがある」と答えた人は、合わせて2,784人(27.8%)となった。COPDの認知度は調査を開始した2009年から17%台で推移していたが2011年には上昇に転じ、2013年の30.5%をピークに25%から30%台の間で推移している。2019年の結果は2018年の28.1%から0.3ポイントのマイナスなり、ほぼ横ばいの結果となった。
- COPD認知度(2019年12月調査)
- COPD認知度の推移
「慢性閉塞性肺疾患」「肺気腫」「慢性気管支炎」の認知度合い(1次調査 Q2)
2019年12月に実施した調査で、「慢性閉塞性肺疾患」「肺気腫」「慢性気管支炎」の中で聞いたことがある病気を質問したところ、「肺気腫」が6,566人(65.7%)、「慢性気管支炎」が6,003人(60.0%)と高い結果となった。「慢性閉塞性肺疾患」は2,435人(24.4%)で、「肺気腫」に比べて聞いたことがある人は約1/3程度という結果となった。
- 「慢性閉塞性肺疾患」「肺気腫」「慢性気管支炎」の認知度合い(2019年12月調査)
肺年齢の検査の認知度とその推移(1次調査 Q3)
2019年12月に実施した調査で、「あなたは『肺年齢』の検査について知っていますか?」という質問に対して、「肺年齢の検査を受けたことがあり、自分の肺年齢を知っている」「肺年齢の検査について聞いたことがある」と答えた人は合わせて2,943人(29.5%)で、2018年と比べ2.8ポイント上昇。2009年から2011年にかけての4回の調査では肺年齢の認知度は19%前後でほとんど変化がみられなかったが、2012年には26.2%に上昇し、以後26~28%台で推移していた。
- 肺年齢の検査の認知度(2019年12月調査)
- 肺年齢の検査の認知度の推移
喫煙経験の度合い(2次調査 Q1)
2019年12月に実施した調査で、喫煙経験について質問したところ、「現在、喫煙している」と答えた人は32.7%(36/110人)で、2018年の調査と比べ増える結果となった。一方、喫煙したことがないと回答した人もわずかに増えた。「COPDがどんな病気かよく知っている」と答えた人の半数以が喫煙経験者という結果となった。
- 喫煙経験の度合い(2019年調査・2018年調査 比較)
COPDの認知時期(2次調査 Q2)
2019年12月に実施した調査で、「COPD(シー・オー・ピー・ディー)という病気について知ったのはいつですか?」という質問に対して、最も多かった回答は「3年以上前」の74.8%(82人)で、その割合は2018年(77.3%, 85人)より減少している。一方で、この1年の間に新たにCOPDを知った人は合わせて9.1%(10人)で、2018年(9.1%, 10人)と同様だが、「最近の1ヵ月の間」の比率は増加している。
- COPDの認知時期の推移(2019年調査・2018調査 比較)

COPDの認知経路(2次調査 Q3)
2019年12月に実施した調査で、「どのような経路でCOPDについて知りましたか?」という質問(複数回答)で回答が多かったのは「医師や医療関係者から聞いて」53人、「テレビ」43人、「インターネット」27人で、2018年に比べ「医師や医療関係者から聞いて」が増加した。一方、回答人数は多かったものの「テレビ」は2018年に比べ減少し、「新聞」も大きく減少する結果となった。
- COPDの認知経路の推移(2019年調査・2018年調査 比較)

「COPDの原因の90%以上が喫煙である」ことの認知度(2次調査 Q4)
2019年12月に実施した調査で、「COPDの原因の90%以上は喫煙であることを知っていますか?」という質問に対して、「知っている」と答えた人は98人(84.5%)であり、COPDを知っている人の大部分がCOPDの原因を正しく認識しているといえる結果となった。ただし、この認識率は減少傾向になっている。
- 「COPDの原因の90%以上が喫煙である」ことの認知度(2019年12月調査)

「喫煙経験のある40歳以上の8人に1人にCOPDの可能性がある」ことの認知度
(2次調査 Q5)
2019年12月に実施した調査で、「喫煙経験のある40歳以上の8人に1人は、COPDの可能性があることを知っていますか?」という質問に対して、「知っている」と答えた人は61人(55.5%)で、COPDを知っている人の半数以上は喫煙経験、年齢とCOPDの関連を正しく認識しているといえる結果となった。ただし、その割合は減少傾向となっている。
- 「喫煙経験のある40歳以上の8人に1人にCOPDの可能性がある」ことの認知度
(2019年12月調査)
「COPDの主な症状が慢性的な咳と痰、息切れである」ことの認知度(2次調査 Q6)
2019年12月に実施した調査で、「COPDの主な症状は慢性的な咳と痰(たん)、息切れであることを知っていますか?」という質問に対して、「知っている」と答えた人は97人(88.2%)で、大部分の人がCOPDの主な症状を正しく認識しているといえる結果となった。ただし、2009年の調査開始以降9割を超える認識率であったが、今回、9割を下回る結果となった。
- 「COPDの主な症状が慢性的な咳と痰、息切れである」ことの認知度(2019年12月調査)
