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COPDに関する統計資料

日本におけるCOPD死亡者数

厚生労働省の統計によると2017年のCOPDによる死亡者数は18,523人でした。近年、COPDによる死亡者数は頭打ちになっていましたが、2017年は1995年以降で最高値を記録しています。COPDは20年以上の喫煙歴を経て発症する病気です。日本でも過去の喫煙率上昇の影響がCOPDによる死亡者数を増加させてきたと考えられます。
これまで、男性の喫煙率が高かったため死亡者数も男性の方が多いですが、女性の方がCOPD発症リスクが高いという報告も発表されています。

参考:http://www.mhlw.go.jp/toukei/list/81-1a.html

日本におけるCOPD死亡者数(1996-2017年)  

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(出典:厚生労働省 人口動態統計)

 

日本における死因順位でのCOPDの位置づけ

厚生労働省の統計で死因順位をみると、COPDの順位は男性で高く、2017年は第8位でした。COPDは2010年以降、男女合計での死因の第9位に位置していましたが、2014年からは順位を下げています。これは、これまで増加傾向にあったCOPDによる死亡者数が頭打ちとなっていたことなどによるものと考えられます。

参考:http://www.mhlw.go.jp/toukei/list/81-1a.html

COPDの死亡順位(2017年)
順位 全体 男性 女性
1位

悪性新生物
(373,334人)

悪性新生物
(220,398人)

悪性新生物
(152,936人)

2位 心疾患
(204,837人)
心疾患
(96,319人)
心疾患
(108,518人)
3位 脳血管疾患
(109,880人)
脳血管疾患
(53,188人)
老衰
(75,589人)
4位 老衰
(101,396人)
肺炎
(53,134人)
脳血管疾患
(56,692人)
5位 肺炎
(96,841人)
老衰
(25,807人)
肺炎
(43,707人)
6位 不慮の事故
(40,329人)
不慮の事故
(23,091人)
不慮の事故
(17,238人)
7位 誤嚥性肺炎
(35,788人)
誤嚥性肺炎
(20,091人)
誤嚥性肺炎
(15,697人)
8位 腎不全
(25,134人)
COPD
(15,266人)
腎不全
(12,565人)
9位 自殺
(20,465人)
自殺
(14,333人)
血管性等の認知症
(12,551人)
10位

血管性等の認知症
(19,546人)

腎不全
(12,569人)

アルツハイマー病
(11,177人)

※「誤嚥性肺炎」は2017年より死因順位に用いる分類項目に追加

(出典:厚生労働省 人口動態統計 2017年)

 

COPD有病率(NICEスタディ)

順天堂大学医学部の福地氏らによる大規模な疫学調査研究NICEスタディ(2001年発表)の結果、日本人の40歳以上のCOPD有病率は8.6%、患者数は530万人と推定されました。しかし、2014年の厚生労働省患者調査によると、病院でCOPDと診断された患者数は約26万人です。つまり、COPDであるのに受診していない人は500万人以上いると推定されます。多くの人々が、COPDであることに気づいていない、または正しく診断されていないことになります。また、日本人のCOPD有病率は、喫煙者と喫煙経験のある人の方が非喫煙者よりも高く、高齢者になるほど高くなる傾向があることがわかりました。

日本におけるCOPD有病率

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(出典:福地ら、NICE Study. 2001年)